エキシマレーザーの種類や特徴と使用する術式などまとめ

エキシマレーザーって何をする機械?

エキシマレーザー(Excimer Laser)とは、角膜を削るための医療用レーザー機器です。
希ガスとハロゲンガスをもちいて短い波長のエネルギーを放出します。
角膜を通過することのない短さのため、一部だけを正確に削り取ることができるのです。
コンピュータで距離や方向性、出力するエネルギーを自在に変えられるため、その人に合わせた視力矯正が可能となっています。
エキシマレーザーは熱を発生させないため、熱に弱い人体にも安心して使うことができます。
人が生きていくうえで欠かせない目を手術する際に必須の条件である、精巧さと安全性を併せ持った頼もしい機器がエキシマレーザーなのです。

エキシマレーザーの種類について

エキシマレーザーは、製造しているメーカーによってさまざまな名称があります。
その代表的なものをご紹介します。

アマリス(Amaris)

人間の眼球は絶えず動いているものですが、アマリスはこの微細な動きを7次元で立体的にとらえることができます。
そのためレーザーを照射するべきポイントを逃さず、的確に視力矯正をすることができます。
レーザーを照射する時間は3秒とごく短く、目に負担をかけることがありません。
アマリスは角膜のわずかなゆがみ(高次収差)を抑えることができるので、術後の見え方のクオリティを高めることが可能です。
イントラレーシック、Zレーシックで主に使用されています。

アレグレッド

アレグレッドはドイツのWaveLight社製の高性能エキシマレーザーです。
EyeQ400、EX500、Concerto、Eye-Qなどのシリーズがありますが、いずれもたいへん高価な機器であるため、日本では数えるほどしか導入されていません。
アレグレッドはレーザー照射の際のロスを極力抑えるように設計されており、ひとりひとりの角膜の形に応じて照射することができるため、術後の高次収差の増加を抑制することが可能です。
たいへん高価ですが、それだけの価値がある機器だといえるでしょう。
イントラレーシック、アイレーシックで主に使用されています。

ビジック・スターS4 IR

ビジック・スターS4 IRには虹彩を認識する機能が搭載されており、手術中に動くことのある眼球を正確に追尾することができます。
そのため安全で精度の高いレーザー照射をすることが可能です。
このビジック・スターS4 IRは、アイレーシックをする際に必須のエキシマレーザー機器のため、アイレーシックを行っているクリニックにもれなく導入されています。

Technolas(217P、Z100)

ドイツのボシュロム社製のエキシマレーザー機器です。
絶え間なく動いている眼球を追捕する機能はもちろんのこと、優れたアルゴリズム機能を搭載しフラップの切断面を非常になめらかに形成することができます。
ボシュロム社が開発したフライティングスポット照射(点で削っていく方式)ができることが、他社の機器にない特徴です。

エキシマレーザ角膜手術装置(QuestTM、EC-5000 CXIII)

日本のNIDEK社製のこれらの機器は、眼球の回転や微細な動きを常にトラッキングする機能を搭載しています。
手術中に眼球が動くことは、狙ったところ以外の角膜が削れてしまい、正確で安全なレーシック手術をする際には大きな障壁となります。
同社のアイトラッキングシステムは従来と比べ5倍のスピードを持っており、より精度が増しています。
イントラレーシックやPRK・アイレーシックなどの術式に使用されています。

エキシマレーザーにも種類がたくさん!用途によって細かく使い分け

ひとことでエキシマレーザーといっても、たくさんの種類があります。
フラップを作る機器にあまり種類がないのに比べ、エキシマレーザーの種類は多くなっています。
それだけに、どのレーザー機器を使うのかによって術後の見え方の質が変わるといえます。
これらのエキシマレーザー機器に共通しているのは、眼球の動きを追尾するトラッキング機能が搭載されていること。
絶えず動いている眼球を手術するわけですから、この機能は安全な手術には必要不可欠です。
クリニックにより導入している機器が違いますので、「この機器がいい!」という希望がある人は機器から取り扱っているクリニックを調べてもいいですし、望む術後の見え方からどの機種がいいか選ぶのもいいでしょう。
大切な目の手術ですから、最大限の安全と結果をもたらしてくれる機器を導入しているクリニックを探したいものですね。

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