フェムトセカンドレーザーの種類や特徴と使用する術式などまとめ

フェムトセカンドレーザーって何をする機械?

フェムトセカンドレーザー(FSレーザー)とは、フェムト秒(1000 兆分の 1秒)単位の赤外線レーザー光線jを連続で照射する機器のことで、フェムトセカンドレーザーを使ってフラップを形成するレーシックのことをイントラレース(IntraLase)といいます。
微細な部分まで精巧に切断することができるため、フェムトセカンドレーザーは工業分野から医療分野まで幅広く利用されるようになりました。

レーシックでは、角膜にフラップを作ったり白内障手術をする際に使用され、安全な手術をするのに欠かせない医療機器となっています。
医師が手作業で行っていた領域をフェムトセカンドレーザーに任せることにより、ミクロン単位の細かい部分まで正確に切開することが可能になりました。
フェムトセカンドレーザーの登場により、レーシック手術ではメスを使うことがなくなったといわれています。
フェムトセカンドレーザーをフラップ形成に使用することで、仕上がりが医師の技量に大きく左右されることがなくなり、手術を受ける側の安心感が大きく増したのです。

フェムトセカンドレーザーの種類について

フェムトセカンドレーザーには、いくつかの種類があります。
機器を作っている会社によって名称が異なりますが、代表的なものをご紹介します。

・イントラレースFS60
アメリカのAMO社製が2006年に開発したこのレーザー機器は、日本のイントラレーシックにおけるスタンダードな機種といえます。
厚生労働省より認可されている、安全性の高い医療用レーザー機器です。
それまではマイクロケラトームを使ってフラップを形成するスタンダードレーシックが多かったのですが、この機器が開発されてからはレーザーによる正確なフラップ形成を選択する人が増えていきました。
後述のiFSフェムトセカンドレーザーとともに、日本のイントラレーシックを支えているレーザー機器なのです。

・iFSフェムトセカンドレーザー
アメリカのAMO社製で、英語名は「iFS Advanced Femtosecond Laser」、厚生労働省より認可されている安全性の高い医療用レーザー機器です。
前述のイントラレースFS60の後継機種として2009年に開発され、レーザーの照射時間が半分になっているのが大きな特徴です。
またフラップ断面の角度が改善され、よりずれにくく強度の強いものが形成されるようになっています。
現在ではイントラレーシックやアイレーシックなどで幅広く使われています。

・FEMTO LDV(通称ダヴィンチ)
スイスのZiemer社のレーザーシステム「FEMTO LDV」は、2005年にアメリカFDAに認可された医療用レーザー機器です。
もともとダヴィンチという名称だったものを改名したため、今でもダヴィンチと呼ばれることがあります。
スタンダードレーシックで使用されているマイクロケラトーム「AMADEUS II」を製造しているZiemer社の医療用レーザーということで医師の信頼が厚く、また他のレーザー機器と比べて軽量で小さいために使い勝手がいいという利点があり、主にイントラレーシックで使用されています。

・Femtec
ドイツのTechnolas Perfect Vision社製の医療用レーザー機器です。
波面解析装置 WaveScanの開発会社の製品であり、その性能は折り紙付きです。
Femtecでは通常のフラップのほかに、同心円状に輪状切開することができ高度な手術をすることが可能です。
イントラレーシックで使用されるほか、WaveScanとともにアイレーシックという術式で使用されることが多い機器です。

・VisuMax
ドイツのカールツァイス・メディテック社製の「VisuMax」は、最先端の医療用レーザー機器です。
通常のフラップ形成はもちろんのこと、フラップを形成せずに角膜内でレンチクルと呼ばれる切片をつくることが可能です。
このVisuMaxを導入しているクリニックはあまり多くありませんが、この先開発される新しい術式を実現していくためには欠かせないレーザー機器といえます。
現在ではイントラレーシックやリレックススマイルといった術式で使用されていますが、視力矯正だけにとどまらず、角膜移植や眼内リングの挿入時などにも使用されることが増えています。

フラップ形成に欠かせないフェムトセカンドレーザーで安全なレーシックを!

従来のマイクロケラトームを使用してフラップを形成する術式は、医師の技量に左右される部分がどうしてもあり、そのリスクを患者側が受け入れなくてはなりませんでした。
ですが時代が進み、フラップ形成にフェムトセカンドレーザーが導入されてからは、誰が施術してもある一定の品質が保てるようになりました。
ずれにくく術後にしっかり安定してくれるフラップ形成ができるかどうかは、レーシック手術の成功率を大きく左右します。
誰もが安心してレーシック手術を受けられるようになったのは、最先端技術を集結して開発されたフェムトセカンドレーザーのおかげだといえるでしょう。

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